3月19日、チェリー幼稚園の卒園式がありました。
式の最中、ふと今年卒園する子どもたちが初めて登園した日のことを思い出しました。
通園バスから降りてから保育室までずっと顔を手が覆って歩く男の子、初日は大丈夫でしたが、2日目3日目にこれから親と離れて毎日通うことに気付き大泣きする女の子、登園初日から色々な先生に話しかける女の子・・・
子どもによって本当に様々でした。
今となっては卒園が寂しくて泣いてしまうほど、毎日元気に登園してくれて嬉しく思います。
人によって幼児期の記憶は様々ですが、大人になったときに覚えていてもいなくても、たくさん遊んで楽しかったな(自分がやりたいこと)という経験が何よりも大事です。
これらの経験が人の人格の根幹を作り出すと考えられています。
この根幹の上に、これから子どもたちが経験することや得た知識などが積み重なっていって欲しいですね。
改めてご卒園おめでとうございます。
先日、母校の大学の保育者研修会に参加してきました。
いくつかの園の園長、副園長、主任教諭などによる研修会で、それぞれの園で試行錯誤している実践についてお話を伺ってきました。
主な話題は「子どもにとってどうか」という視点を持って、今まで行っていた保育内容に対して常にダウトをかけるというものでした。
チェリー幼稚園でも現在来年度に向けて行事を含む保育内容の精選を行っております。
そして、この精選は来年度だけではなくずっと長く行わなければならないと考えています。
文部科学省が示す幼稚園教育要領には次の言葉があります。
我々大人からすると感動したり、嬉しかったりするものでも「子どもにとってどうか」
そんな視点をいつまでも持てるように考えていきたいと思います。
今日から3月ですね。
日によって寒暖差がありますが、子どもたちも元気に過ごしています。
この前、年中組の女の子がかごめかごめをやろうと誘ってくれました。
聞いてみると小学生のお姉ちゃんたちと一緒にやって楽しかったから幼稚園でもやってみたいとのこと。
ただ、周りにいた年中組、年少組の子どもたちはかごめかごめをやったことも聞いたこともない様子でした。
私がどういう遊びか教えてほしいと話すと自分なりに考えて言葉や身振りを交えて一生懸命教えてくれました。
そんな女の子の様子を見ていて、この時の子どもの頭はフル回転なんだろうなとふと思いました。
「考える、伝える、工夫する、上手くいく、失敗する、繰り返す」
何気ない遊びの中の一コマですが、このような経験を幼児期にたくさんしてほしいです。