保育理念

遊びの中に学びと育ちがある

子どもたちが自分で選択することを大切にしています。

砂遊び1つ取っても、何を考え、何を作るのか、どうやって作るのか、何の玩具を使うのか、水の量、砂の量はどのくらいか、遊びは選択の連続です。

友達と遊んでいる場合は、そこに自分の気持ち、相手の気持ち、より複雑な気持ちの変化が加わります。

だからこそ、チェリー幼稚園では「遊び」をただの「遊び」として捉えているのではなく、学びのある「遊び」として捉えています。

「大人の「させる」働きかけが、子どもを「育てる」ことなのか」(鯨岡俊『保育・主体として育てる営み』)

子どもが言う通りに動けるようになることが大事なことではなく、自分の力で生きていく力を身に付けることが大事なのです。

保育上の留意点

子どもは生まれながらにして育つ力を持っています。しかし、その度合いは子どもによって大きな違いがあります。

そのため、以下のような保育の方向を日々検討しながら子どもの楽しい園生活を充実させていきます。

遊びを通して育つ人間関係や知的な発達を重視した教育

自然との関わりを重視した教育

作ること、描くことによる創造性豊かな教育

実体験を通した学びを大切にする教育

異年齢の子ども同士の関わりを大切にした教育

4つの保育目標

みんなと仲良く元気に遊べる子

子どもたちは遊びを通して、自分で考え、友達と協力することを学びます。自分の気持ちを知り、相手の気持ちも知ることは生きていく上で大切なことです。

遊びの中には、友だち同士でルールを決めたり、役割を決めたり、アイディアを出し合ったり、工夫したりと小さな社会があります。そこには、喧嘩があり、協力があり、失敗がありと日々、新しい出来事が生まれます。

この試行錯誤が、子どもの成長に繋がるのです。


チェリー幼稚園には、広い園庭があります。

そこで遊ぶ子どもの姿は、走る、登る、飛び降りる、ボールを蹴る、ボールを投げる、三輪車を漕ぐ、リズムに合わせて踊る、でこぼこな地面の上を歩く、すべり台を滑る・・・

身体全体を使った多様な動きを経験する遊びの中には、身体作りに必要な要素がたくさん詰まっています。

この遊びは、自分の意思で行うことが丈夫な体作りに繋がります。

思いやりのあるやさしい子

子どもたちには家族、お友達、先生、バスの運転手さん、地域の方、多くの人との関わりの中で「思いやり」を育んでほしいと思います。

みんなに大切にされること、自分の気持ちを受け入れてくれること、自分の主張ができること、自分の「やりたい」気持ちを尊重してくれること

これらの経験が積み重なり、「思いやり」の気持ちが少しずつ育まれる。

幼稚園では、同学年の関わりだけではなく、異年齢の関わりがたくさんあります。

また、植物を育てたり、動物にエサをあげたり、触ってみたり、虫を捕まえたりと多くの生き物との関わりがあります。

日々の生活を通して、相手の気持ちに気付いてくれたらと思います。

物事をよく見、人の話をよく聞き、そしてよく考えることのできる子

知的教育で1番大切なことは「なんだろう」「面白そう」「やってみたい」という気持ち

例えば、言葉は、机上の学習だけで身につくものではなく、相手と話したいという気持ちの土台が必要です。

相手に自分の気持ちを伝えたい、話したいという気持ちが土台になければ、言葉は身に付きません。

ひらがななどの文字もそうです。文字で表したいという「気持ち」がなければ頭に詰め込むだけになってしまい、文字での表現には繋がりません。


小学校に入学した際に、授業の内容をすでに知っていたらワクワクするでしょうか? 、先生の話を聞く必要はあるでしょうか?

子どもたちが小学校、中学校と成長するにつれて、自分の知らないこと、自分の知らない世界に出会ったとき、「知らないことだ。どうしよ・・・」と思うのか、「知らないことだからワクワクする、聞いてみよう、やってみよう」と思うのか。

これは子どもだけではなく、仕事を持つ大人になってからも、子どもを持つ親になってからも大事な「学びへの意欲」であると思います。

目に見える結果ではなく、学びに向かう力を育むことが大切

幼児教育は、小学校入学に備える学習塾ではありません。生きていく上の人間の基盤を作る場所です。

この幼児期の基盤が丈夫でしっかりしているほど、小学校以降の学びや経験がその上に積み重なり大きくなっていくのです。

最後まで頑張り通すねばり強い子

多くの遊びの中で自分が好きなこと、一生懸命したいことを見つけてほしいと思います。

張り通すということは、失敗しないこと、逃げないことではなく、自分で選択し、「頑張りたい」と思う意欲


チェリー幼稚園では、子どもがチャレンジできるような環境設定や言葉掛けを心掛けています。

たとえば、服の着脱も当てはまります。最初はボタンを1つ付けたり、服を着たりすることも子ども1人では難しい場面があります。

大人が見たら小さいなこと1つでも、子どもの「やってみたい」を大切にすること、子ども自身に時間を持たせることで、子どもの達成感に繋がります。

他の場面では、「好きな絵を書きたい」「上手く~を作りたい」「一輪車を上手く乗りたい」「鉄棒できるようになりたい」など子どもの中には、様々な「やってみたい」気持ちがあります。

「好きこそものの上手なれ」という言葉の通り、好きなものをやってみたいと思う気持ちは大きな力となります。

好きなものがあることは他のことで何回失敗しても、何回転んでも、また起き上がれる力になる