約1か月ほど前の東洋経済オンラインに次の記事が出ていました。
「貧しい日本」を生きる子どもに大人ができること 大人世代と同じ教育で幸せになれるのかという大きな疑問
3ページ目に幼児教育について書かれています。
ここで書かれているお茶の水女子大の内田伸子名誉教授の研究によると、遊びの中で非認知能力・読み書き能力・語彙力などが大きく伸びる。幼児期にたくさん自由遊びをした子どもほど後伸びするといった内容です。
幼児教育に携わっているとよく「遊んでばかりいて大丈夫?」という声が聞かれます。
私は反対に幼児期に遊ばずに大丈夫かなと心配になります。
ただ、単に遊ばせておくのではなく園としては遊びと一斉活動を繋がるように工夫しております。
今年度より新たな試みとしてサークルタイムを各クラスに導入しました。導入といっても大袈裟なものではなく、簡単に言うと子どもたちの話をクラス内で共有する時間です。
遊びや活動の中で思ったこと、気付いたことなどををみんなに聞いてもらったり、反対に友達の話を聞いたりします。話題は遊びの中で思ったこと、困ったこと、やりたいこと、活動の中で思ったこと、気付いたことなど多岐に渡ります。(保育者が代弁することもあります)
遊びの中で様々なことを考えたり、工夫したりし、その後クラス内のサークルタイムで意見を主張したり、受け入れたり、そんな経験が今の子どもたちにとって大切なものになると考えています。
本日の夕涼み会をもって1学期が終わりました。
暑い日でしたが、予報にあったような雷や雨も避けることができ、プログラム通り行うことができました。
夕涼み会は盆踊りという文化を楽しむことをねらいとしています。
毎年、学年それぞれで盆踊りの曲が異なりましたが、今年度は年少~年長の盆踊りの内容を統一しました。
もしかすると学年別で異なる曲を踊った方が面白いと思う方もいるかもしれまんせんが、同じ曲だからこそ、普段の保育の中で学年が異なる子どもたちが一緒に踊ったり、ご家庭で兄弟姉妹で一緒に踊ることを楽しめるのではないかと思います。
おうちで兄弟で踊っていたり、Instagramでもお伝えしましたが、年中組が園庭で盆踊りの練習をしていると、他学年の子どもも思わず踊り出したりするという子どもたちの姿を見たり聞いたりすることができ、嬉しく思います。
これから夏休みに入ります。
暑いので健康には十分注意して、楽しんでくださいね。
7月6、7日の2日間で年長お泊り保育を行いました。
昨年度までは年長お泊り保育(コロナ禍では年長キャンプファイヤー)を8月の夏期保育後に行っていましたが、行事の前後が夏休みで子どもたちの準備または次への繋がりが薄いと感じたため、7月中に行うこととなりました。
子どもたちが「楽しかった」と感じてくれれば何でも良いというわけではなくて(大人が色々準備して至れり尽くせり状態だったり、経験させたいことを詰め込み過ぎて子どもの考える余地がなかったり)、園としては行事に対して子どもたちがどう関わっていくか過程の大切さを考えていきたいです。
例えば、今回年長組で育てていたオクラを子どもたちがお泊り保育の夕食のカレーに入れたいと意見があり、先生が共感し、カレーのトッピングとして取り入れたり、お泊り保育中は点呼を取ったり、ジュースなどを配ったり各子どもたちが役割を持ったりしていました。
普段の保育が年長お泊り保育に繋がるように心掛けています。
それがきっと「自立心」「協同性」「言葉による伝え合い」などに繋がっていくのでしょう。
今回の行事を行うにあたって、在園児の保護者の方にはご理解ご協力いただきました。感謝申し上げます。